診療時間
午前 09:00~12:00
午後 15:00~18:00

第1・3・5土曜日:午前中のみ診療(胃カメラも午前中のみ)
内視鏡検査 平日13時~15時
休診日 日曜・祝日・第2・4土曜日

胃・大腸カメラについて詳しく
さい内科・消化器内科クリニックは兵庫県三木市にある内科・消化器内科クリニックです。胃カメラ・大腸カメラなど内視鏡専門医による苦痛の少ない検査を実施。高血圧や糖尿病、生活習慣病まで幅広く診察します。

食道カンジダ

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食道カンジダとは

食道カンジダとは、真菌(カビ)の一種であるカンジダ菌が食道内で過剰に繁殖し、炎症や潰瘍を引き起こす病気です。
健康な人でも消化管や口腔内にカンジダ菌は存在しますが、通常は免疫力によってコントロールされており、病気を引き起こすことはありません。
しかし、免疫力が低下した時や特定の薬の影響でカンジダ菌が異常繁殖すると、食道カンジダとして症状が現れます。
特に高齢者、免疫不全の方、抗菌薬やステロイド薬の使用者に発症しやすい傾向があります。

さい内科・消化器内科クリニックは兵庫県三木市にある内科・消化器内科クリニックです。胃カメラ・大腸カメラなど内視鏡専門医による苦痛の少ない検査を実施。高血圧や糖尿病、生活習慣病まで幅広く診察します。

食道カンジダの原因

  • 免疫力の低下:糖尿病やHIV、がん治療など、免疫機能が低下する病気や治療により、体がカンジダ菌の増殖を抑えきれなくなります。
  • 抗菌薬の使用:抗菌薬の使用により、体内の正常な細菌バランスが崩れると、カンジダ菌が増殖しやすくなります。
  • ステロイド薬の使用:ステロイドは免疫抑制作用があるため、食道カンジダのリスクが高まります。特に吸入ステロイド薬を使用している場合、カンジダ感染のリスクが上がることが知られています。
  • 栄養不良:食事の偏りや低栄養状態もカンジダ菌の過剰繁殖を引き起こしやすい要因です。
  • 高齢:加齢による免疫機能の低下が、カンジダ菌感染のリスクを高めます。

これらの要因が単独または複合的に作用して、食道カンジダの発症リスクを高めると考えられています。

食道カンジダの症状

  • 嚥下痛:飲み込むときに痛みを感じることがあり、食事や水を飲む際に痛みが増す場合もあります。
  • 嚥下困難:食べ物や飲み物が喉を通りづらく感じることがあります。
  • 胸の痛み:胸骨の後ろに痛みや違和感を覚えることがあり、特に進行すると痛みが強くなることがあります。
  • 白い膜状の斑点:内視鏡検査で食道の粘膜に白い斑点や膜状の病変が確認されることがあり、これはカンジダ菌の特徴的な症状です。
  • 発熱や体のだるさ:進行した感染症では、全身症状として発熱や倦怠感が生じることもあります。

症状が軽度の場合は気づきにくいこともありますが、放置すると重症化する恐れがあるため、症状が疑われる場合は早めに当院までご相談ください。

食道カンジダの予防

  • バランスの取れた食生活:栄養バランスの良い食事を心がけ、免疫力を維持することが予防に役立ちます。特にビタミンやミネラルの摂取を心がけましょう。
  • 抗菌薬やステロイドの適切な使用:医師の指示に従って、抗菌薬やステロイド薬の使用を適切に管理し、不要な使用を避けることが予防になります。
  • 口腔ケアの徹底:口腔内のカンジダ菌が食道に移行しないよう、歯磨きや口腔洗浄をしっかり行い、口腔内を清潔に保ちましょう。
  • 免疫力を保つ生活習慣:十分な睡眠、適度な運動、ストレス管理など、免疫力を維持する生活習慣を心がけることが大切です。

これらの予防法を実践することで、カンジダ菌の過剰繁殖を抑え、食道カンジダの発症リスクを低減できます。

食道カンジダの治療

  • 抗真菌薬の使用:食道カンジダの治療には抗真菌薬が効果的です。代表的な薬剤にはフルコナゾールやイトラコナゾールなどがあり、カンジダ菌の増殖を抑制します。症状が軽度の場合は経口薬で治療することが多いですが、重症例では点滴や注射での治療が行われることもあります。
  • 栄養管理と体力回復:治療中は消化に良い食事を心がけ、栄養を補給しながら体力を回復させることが大切です。必要に応じて医師や栄養士の指導を受けると良いでしょう。
  • 根本的な原因の改善:食道カンジダが再発しないよう、免疫力を低下させる要因(糖尿病やHIVなど)の治療や管理が重要です。これにより、再発リスクを軽減することができます。
  • 生活習慣の見直し:予防法に述べたような生活習慣の改善を行い、治療後も健康維持に努めることが推奨されます。

治療は数週間程度で終了することが多いですが、医師の指示に従いきちんと治療を完了させることが再発防止につながります。

最近の傾向と今後の動向

近年、免疫抑制剤の使用増加や高齢化の影響により、食道カンジダの発症が増加傾向にあります。
また、抗菌薬やステロイド薬の使用が一般化していることも、カンジダ感染症が増えている一因とされています。
医療現場では、抗真菌薬の適切な使用とともに、予防に向けた指導やケアが重要視されています。
今後は、より効果的で副作用が少ない抗真菌薬の開発や、免疫力をサポートする栄養療法が研究されていくと期待されています。
また、患者さんへの予防教育を充実させることで、食道カンジダの発症率を抑制する動きが進むと考えられます。

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