セカンドオピニオン
セカンドオピニオン(Second Opinion)は、がんの診断や治療に関する意思決定を行う際に活用されます。
セカンドオピニオンを受けることは、患者さんとその家族にとって、情報を得て治療選択をよく理解し、信頼性のある意思決定を行う機会を設けます。
以下に、セカンドオピニオンに関する重要なポイントを解説します。
セカンドオピニオンを受ける際には、信頼性のある医療機関や専門家に相談することが重要です。
セカンドオピニオンを求めることは、現在の担当医に対する信頼を損なうものではありません。むしろ、患者さんと家族のための最善の医療決定をサポートする手段の一つとして位置づけられています。
セカンドオピニオンは、患者さん中心の医療ケアの一環として非常に価値のある選択肢です。
セカンドオピニオンを聞く際の流れ
1.セカンドオピニオンを希望する理由を明確に
まず、なぜセカンドオピニオンを求めたいのかを明確にしましょう。
それは治療オプションに関する不安、診断の確認、治療計画の最適化、または他の医師の意見を聞いて情報を得たいなど理由を明確にします。
2.医師の選定
セカンドオピニオンを求める医師または医療機関を選びます。
信頼性のある専門家や有名ながん治療センターを検討することが重要です。
医療機関や専門家の評判、専門性、所在地、アクセスなど可能性を考慮しましょう。
3.受診の準備
選んだ医師や病院が決まったら、セカンドオピニオンに必要な手続きをします。
現在の担当医から紹介状やこれまでの検査結果のデータ(診断、治療状況、詳細な医療記録、最新の画像や検査結果)などを準備してもらう必要があります。
4.医師との面談
セカンドオピニオンを求める医師との面談を行います。
この際、診断結果や治療計画に関する質問を用意し、しっかりと聞いて理解しましょう。
どのような検査をして担当医にどのような言われたのか、質問事項をあらかじめメモしてから行くと、限られた時間を有効に活用することができます。
セカンドオピニオンの結果については報告書などでもらえることが多いです。詳しくはお問い合わせください。
5.現在の担当医に報告
セカンドオピニオンを受けた情報を評価し、現在の担当医に報告します。
それらをふまえ最終的な治療選択について再度話し合いましょう。
セカンドオピニオンを元に、現在の治療計画を修正することも考えられます。